転職前の準備　リモートワークの手順と事例 │ 転職教室

コロナの影響もあって、リモートワークができることを条件に転職を考えている人も中にはいることでしょう。

企業などでも様々な理由からリモートワークを実施しているところも少なくありません。

リモートワークは働く者にとって自宅で仕事ができるメリットはあるものの、リモートワークができるというだけで転職をしてしまうと後で後悔することもあります。

そこで今回は、転職を行う前に知っておいた方がいいリモートワークの導入手順と実際にうまくいっている企業の事例を紹介します。

今回の記事を読んで、リモートワークのできる転職先を検討する際の参考にしてみてください。

リモートワーク導入時の着目する手順

企業が事前にどのようなことを検討してリモートワークを導入したかということはとても大切です。

ここで書かれたポイントが検討されていない企業は、後でトラブルの原因となりますので注意するようにしてください。

リモートワークは職場以外の場所で作業を行うため、それだけ情報漏洩の危険性が高いといえます。

そのため、ウィルス対策ソフトやファイアーウォールを使用するなどといったセキュリティ対策をしっかりと行われていることが大切です。

まずは転職先のセキュリティ対策はどのようなものが行われているのかを確認してください。

リモートワークを行う際には、パソコンやインターネット環境だけでなく、業務を行うためのデスクや椅子などの備品や電気代など、作業を行うために色々なコストの負担があります。

一般的にはモバイル通信を行うことのできるノートパソコンが会社から支給されますが、社員がすべてを負担しないといけなかった場合は、リモートワークを行うことでかえって不満が高まってしまうでしょう。

その他にもリモートワークの場合は業務の成果が目に見えないことから、1日の成果はどのように行えばいいのかや、残業代が発生するのかなどといったことも事前に確かめておく必要があります。

リモートワークには社員によって向き不向きがあるため、中には仕事のスタイルが変わったことからストレスを感じる人も出てきます。

通常の勤務と比べてリモートワークはコミュニケーションが少なくなることから、ストレスを感じたとしても誰にも相談できないこともあります。

そのためリモートワークでストレスを感じた場合に備えて、定期的な面談が上司との間で設定されていたり、産業医に相談することができるのかなどといった、メンタルケアに企業が注意を払っているかどうかを確かめてください。

テレワークを導入して成功した企業もあれば、導入がうまいこといかなかった企業もありますが、成功した企業というのはいくつかの共通点があります。

ここでは実際にテレワークを導入したことで、コスト削減や社員の生産性の向上に成功した企業を紹介しますので、転職先を決める際の参考にしてみてください。

ポテトチップスなどのスナック菓子で有名なカルビー株式会社は、早くからフレックスタイム制度や在宅勤務制度を導入したことで、時代の変化に合わせた働き方を導入してきました。

会社の成長のためにまずは個人の成長が大切ということをモットーに、リモートワークの上限もなく、自宅以外の場所でもリモートワークを行うことができるような仕組みを作ってきました。

一般的に製造業はリモートワークが難しいと思われますが、社員の一人一人が最適な働き方ができるように、社員の暮らしや働き方を考えながらリモートワークを導入したことで成功した会社の一つです。

レンタルサーバーなどのインターネット関連のサービスを提供しているGMOペパボ株式会社は、コロナの影響でいちはやくリモートワークや脱ハンコを導入しました。

そのためリモートワークの支援として補助金や手当を支給したり、オフィスにあるデスクや椅子などの無償提供なども行っています。

また居住地域を問わない採用も行っており、在宅勤務でも業務に支障が出ないようなリモートワークを導入することに成功している企業です。

今回はリモートワークを導入している企業の転職を検討する際に、どのような導入手順に着目すればいいのかということを記載しました。

リモートワークは働く人にとって通勤の煩わしさから解放される、自宅で仕事ができるなどといったメリットがありますが、リモートワーク導入の手順をしっかりと行っていない企業に転職した場合、こんなはずではなかったと後悔することもあります。

そうした後悔が起こらないようにするためにも、まずは転職を検討している企業がリモートワークを行う上での負担やストレスなどを考えているのかどうかということに注意してください。

今回の記事に書かれている内容を検討したうえで、満足のいくリモートワークができる企業に転職できることを期待しています。